蹴りたい背中書評
こんにちはRUBYです!
本日は書評ブログです。
RUBYにとっては初(?)の芥川賞賞作品でした。記憶が定かではない、、笑
蹴りたい背中
この本は綿矢りささんによる青春小説で、第130回芥川賞を受賞したことでも有名です。
著者
著者 綿矢りささんは 35歳 (2019/09/11現在)という若い小説家です。綿矢さんは17歳のとき「インストール」という小説で最年少タイで文藝賞を受賞されてるんですよね。若きして才能発揮とはまさにこのことでしょうか。
その後2002年に早稲田大学へ進学し、在学中2004年にこの「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞します。この受賞も19歳での受賞ということで、それまでの最年少記録を大幅に塗り替えました。
幼少期から読書が好きだったという綿矢さん、才能はもちろんのこと、執筆にかける努力もまた素晴らしいのだと思います。
作品について
この作品の背景
この作品を執筆するに至った背景なのですが、正直うまく探せませんでした。2002年から2003年に書き上げた作品のようです。
ですが綿矢りささんは大学中にスランプに陥り、大学生活は楽しくなかったと話しているようなんですね。
この作品はスランプながらも書き上げた作品なのか、この作品を著したあとスランプに陥ったのか、分かりかねますが大学在学中の大きな作品であったことは間違いないでしょう。
あらすじ
周囲に溶け込むことが出来ない陸上部の高校1年生・初実(ハツ)と、アイドルおたくで同級生の男の子・にな川との交流を描いた青春小説。「蹴りたい背中」は一般に「愛着と苛立ちが入り交じって蹴りたくなる彼(にな川)の背中」を指すものと推測されている。
感想
純文学なので、てっきり難しいのかと力を入れて読み始めましたが全然そんなことはなく読みやすいです。
教室で孤立している主人公の描写が間接的ながらもとてもリアルで、自分もその教室で孤立しているかのような気持ちになりました。
というか、私RUBYが中学生時代主人公ハツのような立ち位置だったんですよね。。
だから何となく感情移入してしまうというか、、
ただ、途中の主人公ハツがにな川に「???」な行動をとるのですが、そこは一体主人公がどういう心情だったのか、はたまた何を描写しているのか私RUBYには理解しかねる部分もありました。
誰かこちらの小説を読んだ方で「あそこはこういうことを表現しているのでは?」など解釈ございましたらコメントしていただけるとありがたいです。
まとめ
どんな人に読んでほしいか
この本は
- サラッとした話が好きな方
- 難しくない芥川賞作品を読んでみたいな方
- 学生生活あんまり充実してなかった方
に向いていると思います。
まず、「サラッとした話が好き」な方。
この本はいい意味でも悪い意味でも起承転結にこれといった波がありません。純文学ですのでそれはそうですが、どんどん展開が変わっていくのが好きといった方にはあまり向かないかもしれません。逆に、私RUBYがそうなんですが、淡々としながら且つ心情や風景を如実に表現された本が好きな方には良い小説だと思います。
続いて、「難しくない芥川賞作品を読んでみたい」方。
先述した通り、私RUBYはこちらの蹴りたい背中が初の芥川賞作品でした。難しいかもしれない、と気合を入れて読み始めましたが、全然そんなことはなかったです。ただ連なってる文字をさらさら読むよりは一つ一つの描写を噛みしめながら読むといったスタイルがふさわしいかもしれません。そうすると今にでも主人公ハツの置かれてる立ち位置を体の底から感じられると思います。
最後に、「学生生活あんまり充実してなかった」という方
これは100%私の個人的な見解となってしまうので一概にこうだとは言い難いのですが、学生時代常に友人に囲まれて、人には恵まれていたという方にはこの主人公ハツが置かれている立場が理解しにくいのではないかと考えました。
その反面、学生時代孤独な気分を味わうことが多かった方には、主人公ハツに対する描写がまるで自分の学生時代のように思わされたり、主人公ハツに寄り添いながらこの小説を読むことができるのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか。
小説家綿矢りささんが大学生ながら書き上げた作品「蹴りたい背中」
読んでみたいと思っていただければ幸いです。
それでは次のブログでお会いしましょう。
noteもやってますので是非